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私はこのブログを皆で情報を共有する場にしたいと願っています。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

顎関節症 | 22:08:07 | トラックバック(0) | コメント(21)
顎関節学会のガイドライン
顎関節学会の顎関節症のガイドラインが7月に発表されました。
医科歯科の木野先生が委員長を勤められています。
労作だと思います。

でも、中にこんな文章がありました
「また、スプリント治療で下顎の位置を変化させることによって腰痛・疲労・
不眠症・アトピー性皮膚炎・花粉症・体のバランスなどの慢性疾患が改善する
というランダム比較試験も存在しませんでした。」

確かにそれは間違ってはいません、しかし、公平な真実とも言えません。
と言うのは、歯科領域における質の高いランダム比較試験は
実際にはほとんど存在していないからです。
でも、ガイドラインの書き方だとランダム比較試験は
あることが当たり前のように見えてしまいます。


ランダム比較試験は最も信頼性が高い研究法ですが、
それだけに実現が難しい方法でもあります。
どれくらい難しいかといえば、
ガイドライン委員会が世界中から論文を集めても、
咀嚼筋痛のスプリント療法に関するしっかりした研究は、
わずか三研究しか見つからなかったことでも理解できるかと思います。

古くから世界中で行われているスプリントですらこの有様ですから、
新しいタイプのものにそのような研究が無いことは無理からぬことです。

また、ガイドラインで採用されている
三つの研究のうちのひとつであるRaphaelの論文を調べてみると、
「30あまりの症状についてスプリントの効果を調べてみると、
痛みが咀嚼筋に限定している症例においてのみ二つの症状で改善が見られた。
痛みが首や肩に広がっている症例では有効性は認められなかった。」
と結論付けています。

ですから、ガイドラインは少しばかり説明不足といわざるを得ません。
もっと言えば、「嘘ではないが本当でもない」と言う内容です。

きつい言い方になってしまいますが、
痛みが顎以外にも広がっている患者さんの場合には
「信頼性の高い研究法で有効性が否定されている治療法」(スプリントです)
を選ぶか、
「新しくて、まだ有効性の確定していない治療法」
を選ぶか、という問題になると思います。

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顎関節症 | 17:53:36 | トラックバック(0) | コメント(34)
おわび
このところ、大学での研究のための申請書類作りと歯科医師会の会務に追われて、
ブログを全く更新しなかったために、
コメントいただいたのにコメントが表示されないことになってしまっていました。

コメントしていただいた方、すみません。

未分類 | 19:14:26 | トラックバック(0) | コメント(0)
第1回日本線維筋痛症学会
8月16日は第1回日本線維筋痛症学会の演題申し込みの締め切りでした。
日本線維筋痛症学会は今年学会になったばかりの新しい学会です。

日本リウマチ学会の中の線維筋痛症の部門で研究発表をしていた
医師たちが中心となって、2年前に線維筋痛症研究会を立ち上げ、
3年目にして学会に昇格してしまいました。

私がはじめて参加した頃の日本リウマチ学会の線維筋痛症部門は、
20,30人ほどの参加者がいるだけのこじんまりした集まりでした。
それが、数年で400人近い参加者が集まる学会になってしまいました。
線維筋痛症をとり巻く状況の変化の激しさを、いまさらながらに感じています。

さて、私はここ3年連続して研究の発表をしています。
しかし今年は、日本臨床リウマチ学会誌への投稿論文の仕上げや、
ずっと以前に書いて、国際疼痛学会の学会誌PAINへ投稿して没になった論文の手直しやらで
なんとなく忙しくなっていましたので、
線維筋痛症学会での研究発表の準備が遅くなってしまっていました。

けっきょく、夏休みを使って線維筋痛症学会の口演の抄録をまとめることになりました。

結構、嫌々やっていたのですが、終わってみると軽い達成感があって、
結構楽しかったなんて思ったりもするのが、妙です。

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未分類 | 13:27:36 | トラックバック(0) | コメント(5)
マイオセントリックについて
最近知り合った歯科医師とのやり取りで、私が作っているスプリントに似た治療装置に話が及びました。
 私が治療装置を作るための咬合位を決めると、すぐに患者さんの痛みが軽くなっていくことに興味を持ったのでしょう、
「山田先生の目指している顎関係とマイオセントリックは違うものですか?」
とたずねられました。

これに似た質問は以前にもたずねられたことがあるのですが、どのように答えれば理解しもらえるだろうかといつも悩みます。

私の治療装置で設定している顎関係は、とりあえずの名称としてVanishing Position=VPと呼んでいます。Vanishing Pointのもじりで冗談半分につけた名前ですが、後から考えてみると、意外に適切だと思える部分があります。

Vanishing Positionと名づけた理由は、その顎関係に誘導すると、アメリカリウマチ学会線維筋痛症分類基準の基準圧痛点が速やかに消滅、または軽減する位置だからです。

ではVPとマイオセントリックの関係はどうなるかということですが、マイオセントリックとは
国際顎頭蓋機能学会日本部会のHPによると
Jankelsonはマイオパルシングによって筋の不随意な収縮や、、咬合のインバランスなどによる異常な筋活動が排除でき、Myo-Monitorによって下顎が挙上して得られた下顎位(マイオセントリック)は、生理的下顎位であるとしました。
と言うことですので、両者を比較してみましょう。

まず、明らかに違う点は両者の定義の方法そのものです。
自然科学では用語は明確に定義されなければなりません。
定義によって、そのものと他のものを区別できなくてはなりません。
その観点からすると両者の定義に質的な差が有ることがわかります。

まずVPですが、その顎関係がVPであるかどうかは、
アメリカリウマチ学会線維筋痛症分類基準(=ACR FMクライテリア)の基準圧痛点をチェックすれば判断することができます。
そして、多くの研究調査の結果、ACR FMクライテリアの圧痛点の数は慢性疼痛の広がりと相関があるというエビデンスが得られています。

さて、マイオセントリックの第一の問題点は、マイオパルシングによって異常な筋活動が排除できるかどうかの保障がない点です。さらにいえば、異常な筋活動があるかどうかを確認する手段がなく、マイオパルシングに期待どおりの効果があったかどうか確かめようがないわけですから、たとえ、定められた手順によって決定したとしても、得られた顎関係がマイオセントリックであるかどうかは確かめようもありません。

マイオセントリックの定義そのものに問題があるために、マイオセントリックであるかどうかの特定ができないので、VPとマイオセントリックの関係を論じることそのものが無意味となってしまうのです。















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顎関節症 | 13:08:49 | トラックバック(0) | コメント(0)
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