スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
顎の歪について
顎の歪が不定愁訴の原因といっているHP、多いですねぇ。

どのHPを見ても、言っていることは基本的にはほとんど同じで
顎が左右どちらかにずれる、または歪むと首が曲がる。
首が曲がると、そのためバランスをとろうとして肩が曲がる、
腰も曲がる、それで全身的な不定愁訴が出る。
そんなことを書いてあります。

多少のバリエーションはありますが、大体こんなところでしょう。

そんなHPを不定愁訴のある人が見たとします、
自分の顎を鏡でしげしげ見ると、
たいへん!
ずれています!
それで、自分の症状の原因は顎のずれや歪だと思ってしまう。

それは正しいのでしょうか?
確かに不定愁訴のある患者さんの顔は、みな左右対称ではありません。
口の中を見ると、きちんとかみ合っていない歯が見つかります。
では、それが不定愁訴の原因だといえるでしょうか?

こたえは、ノーです。

完全に左右対称の顔なんてほとんどありませんし、
すべての歯が均一にかみ合っている人も、いません。

探せばすべての人に顎のずれや、かみ合わせの不均衡が見つかります。

誰にだってあるのですから、不定愁訴もちの人にもあります。
ただそれだけのことです。

ではなぜそんなトンデモ理論が一般的になってしまったのでしょう?
確かなことは、もちろん分かりません。
たぶん、人の心の弱さというものが関係しているのだろうと、私は思います。

歯科医になって数年も臨床をすれば、たいていは千人以上の患者さんの治療をします。
毎日人の口の中を見続ける生活をおくれば、完全に均一な咬合なんてものは、
現実には存在しないことを知ることになります。
咬合に問題の無い人間なんていないのです。
咬合に問題があっても、人々は普通に健康な生活を送っているのです。
だから、ほとんどの歯科医は咬合と不定愁訴の関係を否定します。
毎日の経験がそれを言わせるのです。

ところが、あるとき、例えば強く咬合していた歯を削って見ると、
肩こりが軽くなったと患者さんが言ったとします。

それを聞いて歯科医は混乱します。
現実に起こったことがこれまでの経験と矛盾するからです。

実際に起こっていることは、
不正咬合を改善しようとして歯に手を加えると、
肩こりが楽になることもあるし、ならないこともある。
と言う単純な、しかし、どっちつかずの不安定なことがらです。
不安定では、心が落ち着きませんので、
無理やり何らかの説明がほしくなります。

顎の歪がどうたらこうたらと言っている歯科医も、
すべての人の顎やかみ合わせには問題点を見つけることができることは承知しているはずです。
顎の歪なんかで全身症状が出ないことは、体験的に知っているはずです。
ただ判らないことを判らないとしておけない為に、
無理やりの理屈にすがっているように、私には見えます。

問題解決の第一歩は、事実をそのまま受け入れること、
事実に反する変な理屈にすがることなく、
勇気を持って自らの知識の限界を見つめることだと考えます。


スポンサーサイト


未分類 | 16:41:17 | トラックバック(0) | コメント(10)
コメント
初めまして
初めまして。
不定愁訴が酷く、顎位矯正中の患者です。
友達が線維筋痛症ということもあり、先生のHPは以前から興味深く拝見させていただいていました。
先生のご意見、理論等がブログで拝見できるのは嬉しい限りです。
私はYdent先生の患者ではありませんが、患者としての治療体験をブログに書いていこうと思っています。
こちらのブログリンクさせていただきました。
2009-02-26 木 22:01:41 | URL | くうにゃん [編集]
Re: 初めまして
はじめまして、くうにゃんさん。

コメントとリンクありがとうございます。
このブログでは、
口腔に関係して慢性等を発症している患者さんたちに、
何らかの形で役に立つことを願って、
慢性疼痛の研究をしている者の本音を書いてゆきたいと思います。

こちらからも、くうにゃんさんのブログをリンクさせていただきました。
2009-02-28 土 21:33:12 | URL | Ydent [編集]
疼痛
はじめまして 草場です 
荒木先生から聞いて先生のホームページ覗いてみました
線維筋痛症と歯科の関係およびその治療に素晴らしい成果をあげていることを知りうれしく思います 
私は東洋医学と現代医学の融合を治療の中心において日々努力しています 顎関節症の治療も行っていますが 正しい診断が大切だとMRIを九歯大でとりディスクの偏位をみて咬合治療を行っています
先生のように治癒率をとったりしてないので今後統計をとりより説得性を上げていかねばと感じてます 
2009-03-03 火 09:39:20 | URL | 草場隆夫 [編集]
Re: 疼痛
はじめまして、そしてコメントありがとうございます。

顎関節症に精力的に取り組んでおれられと聞き、頼もしく感じています。
何しろ、近ごろは顎関節症のように地味な分野は、
歯科医から人気が無いので、心配なのです。

これからもどうぞよろしくお願いします。

2009-03-05 木 00:00:00 | URL | Ydent [編集]
脊髄損傷後疼痛
初めまして、岐阜県在住のwakazonoと申します。 
 私の妻は、平成14年8月の交通事故によりC5、6を脱臼骨折し頸髄損傷となり不全四肢麻痺などの重い障害を持つ身となりました。
 受傷後半年ころから、痛み止めの効かない不思議な「痛み」が現れ始め、それはやがて激痛になり、しだいに強くなる痛みに現在も苦しんでいます。
 これまでに、いろいろな薬や、鍼、硬膜外ブロック、キセノンレーザーなど試していますが、ほとんど効果がないのが実情です。
 そんな中、先生の治療法の情報に出会いました。もしかしたら、妻の痛みにも「咬合治療」は有効ではないかと期待しています。

その理由は、
1、交通事故のあと(頸の怪我が重篤でしたので、あまり気にしていなかったのですが)歯並びに違和感を訴えていたこと。そして今も顎を動かすと異音が発生すること。

2、脊髄損傷後疼痛に悩まされる人は珍しくないようですが、脊髄を損傷すると必ず痛みが発生するということはなく、むしろ大きな痛みは無い人の方が多いように思えます。ですから、脊髄を損傷することが直接痛みの原因にはならないのではないだろうかということ。

 素人考えではありますが、一縷の希みでもあればという気持ちでおります。
 先日、診察の予約をお願いしました。その節は何卒よろしくお願いいたします。
2009-03-08 日 11:07:26 | URL | wakazono [編集]
Re: 脊髄損傷後疼痛
wakazonoさんはじめまして
大変お気の毒な状態で、ご心配なことと存じます。
なかなかに難しい状況のようですが、
できるだけ力を尽くしたいと思います。
御来院をお待ちしています。
道中お気をつけておいでください。




2009-03-09 月 20:52:05 | URL | Ydent [編集]
はじめまして
はじめまして。岩手県在住のtashiroと申します。
線維筋痛症と診断された友人がいまして、この病気を調べていたところ、小田博子さんのホームページから先生のことを知りました。
もしかしたら、友人にもこの治療法が有効なのではと思ったのですが、先生の病院まで診察、ひいては治療してもらうのに通うのは、友人にとって経済的にも身体的にもとても無理だと思うのです。
そこで、質問なのですが、東北から関東方面で、先生のような診察、治療を行っている病院はあるのでしょうか?

2009-04-19 日 00:29:23 | URL | tashiro [編集]
Re: はじめまして
治療できる医院を紹介してほしいと言う問い合わせがよくあるのですが、
私が治療技術を教えた歯科医で、臨床ができるところまで技術を習得した人がまだ居ないのです。

それ以外では、、各種学会で線維筋痛症の歯科的対応をしている歯科医の報告は
見たことがありませんし、
線維筋痛症に取り組んでいる歯科医の連絡会もありませんので、
残念ですが、ご紹介できるような情報を持ち合わせていません。

線維筋痛症に取り組む歯科医がほとんどいない理由として、
線維筋痛症がまだ知られていないというだけではなく、
取り付きにくい疾患だという点があります。

線維筋痛症に対処するためには、まずはじめに線維筋痛症という病気がどんなものであるかを理解しなくてはいけません。しかし、線維筋痛症は症状が多彩なうえ、個々の症状がどのように関係しているか理解が困難、日によって症状が大きく変化する、などのために疾患のイメージがとても把握しにくいのです。

全身状態を診なれている内科医や整形外科医でも、線維筋痛症患者の状態把握は難しいようですが、全身状態を把握する訓練をうけていなくて、経験もほとんどない歯科医にとっては厳しく高いハードルになっています。

私の経験では、「歯科医は廃業して新しい仕事のために訓練を受けるんだ」くらいの勢いがないと、このハードルを越えて、さらにその先にある治療テクニックを身に付けることはできないと思います。

線維筋痛症と歯科とのかかわりについて社会の認識が大きく変わって、公的な援助によって研修制度が整備されることでもない限り、なかなか難しいでしょう。

2009-04-22 水 09:02:08 | URL | Ydent [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009-11-01 日 22:59:08 | | [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010-08-16 月 12:20:15 | | [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。