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歯を治す? 病気を治す?
先週の日曜日に理学療法士、いわゆるリハビリの先生たちの勉強会に呼ばれて
お話をしてきました。
5時間近い長い講演だったので、話しながら聞き手の反応を見るゆとりがありました。
歯医者の勉強会とは少し違った反応でした。

その違いを考えている時に、ずっと前の出来事を思い出しました。

10年あまり前の、私がまだ顎運動の分析に熱中していて
日本咬合学会の理事をしていた頃のことです。
この学会に古くから関わっている理事で、何故か私と馬が合う年配の先生が
私の発表の後、話しかけてきて
「山田先生は病気を治そうとしているから、他の先生と議論がかみ合わないよね」
と言ったのです。

そう言われてみると、私は病気のことを、相手は歯の形について議論するというすれ違いが良くありました。

私が顎の筋肉を緩める手技をして、足の筋肉のトリガーポイントが消える現象を見せて
顎と全身に関連があることを説明している時に
歯医者たちは足の変化を見ることなく口の中を覗き込んでいる、
そんな事もありました。

真剣に歯科治療に取り組んでいると、歯に強い思い入れを持つこと自体は理解できます。
しかし、歯に熱中するあまり
歯を綺麗にすれば病気も治る、
と短絡的に思い込んでしまうのは如何なものかと思います。



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顎関節症 | 18:00:23 | トラックバック(0) | コメント(2)
歯科医の心理
友人の歯科医とかみ合わせの治療のことを話していて、オヤッと思うことがありました。
彼曰く「歯医者は噛み合わせで治療するのは頭痛か肩こりまで。それ以上は歯医者の仕事じゃない」

私は、歯が原因で起きている症状なら、腰痛だろうと不定愁訴だろうと線維筋痛症だろうと
歯医者が治療しなくちゃいけないと思うのですが、
それはどうやら一般的な歯科医の考えではないようです。

以前にも、あちこちの歯医者同士の会話で、このような話を聞きました。

ちなみに、グーグルで「噛み合わせ 肩こり」で検索すると234,000件ヒットし
様々な歯科医院のHPが表示されます。
「噛み合わせ 腰痛」では213,000件のヒット
「噛み合わせ 全身痛」では304,000件ヒットします。
ずいぶん沢山ヒットしますね。
これだけ見ると、かみ合わせで全身痛が起きることは歯科の常識のように見えてしまいます。
患者さんが勘違いするのは無理もない状況です。

現実とネット情報の違いに首を傾げずにいられません。

テーマ:歯医者 - ジャンル:心と身体

顎関節症 | 22:24:37 | トラックバック(0) | コメント(2)
鳥人間コンテストの事故で脳脊髄液減少症になった話に思う
鳥人間コンテストの事故で脳脊髄液減少症になったとして読売テレビや大学、サークル関係者を提訴
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130622-00010001-jisin-soci

脳脊髄液減少症の症状は線維筋痛症の症状ととても似ているので、私の医院にお見えになる患者さんたちは、
脳脊髄液減少症の治療経験があることも珍しくありません。

学会でも、この二つの病気が実は同じものではないか、という疑問が出されたりするほど両者はよく似ています。

線維筋痛症の治療を専門にしている立場からこのニュースを見ると、気の毒な事故だなと思うだけでなく、考えさせられる点があります。

後遺症を負った川畑さんは
>今後の安全対策についてなど、私が満足する話し合いはできませんでした。
>私は、なぜこんな事故が起きてしまったのかを知りたかった。
>それに今後、二度と同じことが起こらないようにしたいと思ったんです
とコメントしているそうですが、訴訟にまで発展してしまった経過について
この病気の治療にかかわっている立場からすると、生々しく想像できる部分があるのです。

一番の行き違いは、事故のひどさと障害の重さの関係に関する認識のずれでしょう。

川畑さん側からすれば、ここまでひどい障害を負ってしまったのだからひどい事故だったに違いないという思いがあるのではないでしょうか。

一方、テレビ局やサークル側からすると、それほど危険なこととは認識していない、それほど重大な事故とは認識していないということがありそうです。

つまり川畑さん側は障害の重さから事故を考え、テレビ局・サークル側は行為の危険性の認識の観点から考えている、その両者の意識の違いによる争いが、川畑さんのコメントに表れていると思います。


脳脊髄液減少症も線維筋痛症も症状は本当に悲惨です。
ですから川畑さんが
>それに今後、二度と同じことが起こらないようにしたいと思ったんです
と願うのも、もっともなことです。

しかし、同時に脳脊髄液減少症の原因は明らかではない、ということも事実なのです。
ほんの少しの衝撃でも脳脊髄液減少症や線維筋痛症は置きます。
それどころか、思い当たるような原因がなくて起きることすらあります。

さらに、原因が明らかでないどころか、脳脊髄液減少症という病気の存在すら議論の対象となっているのです。
ですから、現状ではどのような対策を行えば予防できるのかは、誰にもわからないことです。


この問題は、基本的には医学の発展を待つ以外の解決法はないのです。
では、このような形の訴訟が医学の発展を促すのでしょうか?大いに疑問です。
法律的には、このようにしかならないのでしょうが、訴える相手が違うと思います。
法律には、かなり残念な限界があります。


医療訴訟を多く行うことが患者の受ける医療の質にどう影響するか、という研究がおこなわれています。

患者の権利法制定を生涯の仕事とした池永満弁護士は、私の敬愛する法律家ですが、
医療訴訟は、結果的には患者の幸せを増やすことにはならなかったという日米での調査を踏まえて
新しい形の患者運動である、患者の権利オンブズマンを立ち上げました。


川畑さんのケースでいえば、訴訟にエネルギーを使うより、
このような運動に力を入れるほうがご自分にとって有益ではなかろうかと、
部外者ながら思う次第です。




テーマ:幸せに生きる - ジャンル:心と身体

未分類 | 12:21:37 | トラックバック(0) | コメント(2)
うれしい話
昨年の末に、2年近く線維筋痛症の治療で通院していた患者さんから嬉しい連絡がありました。
11月に無事男の子を出産したということでした。

この女性は、前にリウマチ科で薬物療法を受けていたものの経過が思わしくなく
私の医院に転院してきた方ですが、
咀嚼筋に対する治療でも顎位の決定が難しくて、何度も顎位の取り直しをしました。

首が良ければ腰が痛い、そこを治そうとするとめまいが出る、
あちらが良ければこちらが悪いの繰り返しで、
自分の技術では無理ではないかと思い転院を勧めたこともありました。
しかし、患者さんから手ごたえを感じているので続けてほしい、と逆に説得されてしまい
何度も顎位の採得を繰り返すことになりました。

驚くほど粘り強いかたで、また私を信頼してくれたので何とか回復する方法を探さなければいけないと
いろいろ工夫を繰り返しました。
患者さんも実に辛抱強かったと思います。

決定的な顎位を決められないままでも症状は少しずつ改善してゆきました。
ご両親に「ずいぶん元気になってきました。ありがとうございました。」
とおっしゃっていただいた時には、正直ホッとしました。

そして治療途中での結婚、出産となりました。
線維筋痛症も悪化することなく無事に生まれて何よりでした。

年が明けて年賀状を見ていると、別の患者さんの妊娠の報告がありました。
この患者さんは線維筋痛症で休職、顎位治療、咬合再構成をへて回復、復職
すぐに結婚、そして妊娠。現在安定期に入って順調とのことでした。

新年早々喜ばしいことが続きました。







顎関節症 | 11:43:23 | トラックバック(0) | コメント(13)
かみ合わせを治すと肩こりが治る?
「かみ合わせを治して歯を均等に当るようにしたり、
歯並びを治すと首や背中、腰などの慢性痛が治る」
は本当のことでしょうか?

顎関節症の患者さんはこれを信じている人が多いのですが、
歯科医の中にも信じている人がいます。

実はこれは正しくありません。
そうではなくて、
「首や背中や腰などの慢性痛が治るようにかみ合わせを調整すると
歯がきれいに当るようになる」
のです。

体の不調を治す技術と、歯をきれいに当てる技術は違うのです。
しかし、体の不調を治す技術で調整したクラウンは
きれいなかみ合わせになっているので、
体の不調を治す技術を知らない歯医者が見たら
歯の当たりをきれいにしただけにしか見えません。

「歯の当たりをきれいに調整したのに頭痛や顎関節症が治らない」
その原因はここにあります。


テーマ:歯医者 - ジャンル:心と身体

顎関節症 | 21:34:54 | トラックバック(0) | コメント(18)
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